小雪の舞う沢田駅から列車に乗り、女川駅に到着しました。 女川は東北地方太平洋沖地震の津波で大きな被害を受けたところです。 当時の女川町は、女川港周辺を中心に10,014人が住む漁業と水産加工業が盛んな港町でしたが、最大約15メートルの津波により町のほとんどが破壊され、犠牲者・不明者数は827名にのぼりました *1)。
*1) 女川町復興記録誌 2011-2021, R3.3, 女川町
震災当時の女川駅では、到着後の1639D (キハ48 1512、キハ48 502) が津波で脱線・転覆・流出し、後に撤去・解体されたほか、 女川駅に隣接した旧女川温泉ゆぽっぽの休憩室として利用されていたキハ40 519も流失しています。
女川町は大震災から半年後に復興計画を策定し、高台に住宅地を整備するとともに、駅を核として公共施設、商業・観光施設を集約する計画を進めました。 そして新しい女川駅が、町の新たなシンボルとして、2015年3月の石巻線の全線復旧に合わせて開業しました。 駅が建設された場所は、被災前の場所から約200メートル内陸側の、約9メートル嵩上げした区画です。
キハ111-219は陸羽東線用(愛称ゆけむりライン)の車両です。
ウミネコが羽ばたく様子をイメージしてデザインされたという (坂 茂氏の設計)、白く大きな屋根が印象的な3階建ての新駅には、女川温泉ゆぽっぽが併設されています。
パステルカラーで彩られた国産トレーラーハウスの宿泊施設です。ここに1泊しました。