野辺地駅で発車時刻を待つ大湊行普通列車に高校生が乗り込みます。
はまなすベイラインは大湊線の愛称です。 2014年~2016年頃には、同名の臨時快速列車が大湊線に運転されていました。 ハマナスは海岸の砂地に生え、きれいなピンクの花を咲かせる落葉低木で、大湊線沿線の砂丘でもよく見られます。
野辺地駅に停車中のキハ100の横顔とはまなすベイラインのラッピング。
夜の青い森鉄道八戸駅で発車を待つ、大湊線直通の快速しもきた。
大湊線を巡る話題として、JR大湊線活性化協議会の設置があります。 2022年7月に、国土交通省の有識者検討会が「地域の将来と利用者の視点に立ったローカル鉄道の在り方に関する提言」を公表し、 その数日後にはJR東日本が平均通過人員2,000人/日未満の線区(2019年度実績)を公表しました。
JR東日本の平均通過人員2,000人/日未満の線区ごとの収支データ(2019年度、PDF)
これを受けてむつ市、野辺地町、横浜町が発起人となり、
沿線・周辺の10市町村(むつ市、野辺地町、横浜町、大間町、東通村、風間浦村、佐井村、東北町、七戸町、六ケ所村)に、
オブザーバ(東日本旅客鉄道株式会社盛岡支社、国土交通省東北運輸局、青森県)を加えた、JR大湊線活性化協議会が2022年に発足しました。
協議会は、大湊線の利用促進や下北・上北圏域の活性化等の方策の検討・実施に取り組むための体制構築を目的に掲げています。
また、協議会に置かれたワーキンググループは、路線の利用状況や問題・課題点を調査・研究し、
国・JR東日本・他路線の情報収集利用促進、各地域の活性化策の検討・実施や問題・課題の解決策の検討・実施等を行うとしています。
大湊線に限った話ではありませんが、新しい局面を迎えつつあるローカル線の今後を注視していきたいと思います。
輸送密度、平均通過人員について
輸送密度は鉄道路線の利用度、どのくらいの旅客(人数)や貨物(重さ)を運んだか、を示す指標の一つです。
旅客については平均通過人員と呼び、人/日(1kmあたり)の単位で表します。
平均通過人員は、営業キロの異なる路線や、路線の一部だけの利用を考慮し、年間の平均的な値を知るため、
a) 年度について、各利用者ごとに利用した距離を積算し、これを「人キロ」とよびます、
b) この「人キロ」を路線の距離で割り、さらに年度内の営業日数で割る、
という手順で求めます。