滝谷川橋梁は只見川支流の滝谷川にかかる只見線の鉄橋(全長155.33m)で、2021年に「只見線鉄道施設群」の一つとして土木学会選奨土木遺産に認定されました。 単線上路式RCラーメン1連+単線上路式ワーレントラス1連+単線上路式プレートガーダー3連の構成で、半径500mほどの緩いカーブ上に設置されています。 鉄橋の供用開始は1941年で、このとき会津線(現只見線)の会津柳津-会津宮下間が延伸開業しています。
写真は全て、滝谷川橋梁を渡る只見線列車です。
撮影中にカモシカが顔を出しました。
「柳津町歴史的風致維持向上計画(案)」(令和5年12月26日、福島県柳津町)に、滝谷川橋梁に関連した記述を見つけました。 曰く、「この路線は、只見川沿いの風景を楽しむことができる風光明媚な路線として現在も多くの人びとに親しまれている。 令和4年(2022年)10月には、平成23年(2011)の豪雨災害による影響で寸断されていた区間が全線復旧し、大きな賑わいと盛り上がりを見せている。 本町内の区間においては、郷戸を抜けて中野地区に至ると、鉄橋と自然景観が一体になったビューポイントがあり、 列車もスピードを落として雄大な自然景観を乗客に楽しませる工夫を行っている。」と。
深く刻まれた滝谷川の岸には、まだ雪が少し残っていました。 木々が芽を吹くには少し早い春浅い山里の風景を満喫して、滝谷川橋梁のある中野地区を離れました。