太平洋セメント藤原工場から四日市出荷センターへ向かうセメント輸送列車です。
(JR)富田駅は太平洋セメントの藤原工場と四日市港にある出荷センター間の貨物列車によるセメント輸送の途中にあり、この駅で三岐鉄道三岐線内を牽引する電気機関車からJR関西本線と四日市港の貨物線内を牽引するディーゼル機関車へ機関車を交換します。 このセメント輸送貨物列車は、富田-四日市間に朝の6:53富田発から夕方の18:20富田着まで、1日5往復が設定されています。
関西本線と三岐鉄道三岐線には、興味深い貨物列車がもう1往復走ります。 ホキ1000形/1100形という太平洋セメント所有のホッパ車を用いて、東藤原のセメント工場(太平洋セメント)と碧南火力発電所(中部電力の石炭火力発電所)との間で運転され、 火力発電所で脱硫に使用する炭酸カルシウムを東藤原から衣浦臨海鉄道の碧南市へ、帰りはセメントの原料となる石炭火力発電所の石炭灰(フライアッシュ)を碧南市から東藤原へ、相互に輸送します。
昼過ぎにJR四日市からJR富田へ移動し、駅前のイオンタウンで遅めの昼食を取ったりしながら、富田駅を行き交う関西本線の旅客列車、貨物列車や機関車の付け替えなどを撮影しました。
サイドバー右下に四日市付近の鉄道路線図があります。
富田駅には、三岐鉄道が以前旅客輸送を行っていた頃の跨線橋とホームが残っていますが、今は閉鎖されていて入れません。 跨線橋へ続く階段横で発車時刻を待つDD51 1801を、JRのホームから撮影しています。
四日市から8366レとして到着した貨物列車は、機関車を JR貨物のDD51から三岐鉄道のED45重連に付け替え、三岐鉄道 3717レとして東藤原へ向かいます。
この辺りから、だんだん暮れてゆく空の色に注意してみていただけると嬉しいです。
富田駅で炭カルを積んだホキ1000形/1100形と石炭灰(フライアッシュ)を積んだ同型のホキが並びます。
この日は5283レの到着で撮影を終了し、翌日は台風が近づいてきたので西濃鉄道を撮影に行く予定を取りやめて帰路につきました。