編成のうち後ろ(写真右側)の3両(サハ201+サハ101+クハ202)は、三重交通が新造した3両編成の連接車です。長さ19.8mのコンクリートブロック製3連アーチ橋である明智川拱橋を渡る電車の、連接台車の様子がよく見えます。
北勢線の麻生田-楚原間にある六把野井水拱橋(ろっぱのいすいきょうきょう、ねじり橋)と明智川拱橋(あけちがわきょうきょう、めがね橋)は、大正5年に竣工したコンクリートブロック製のアーチ橋で、平成21年度に土木学会選奨土木遺産に認定されました。土木学会選奨土木遺産は、土木遺産の技術水準の高さや、歴史的・文化的地域遺産としての重要性を評価して決められ、まちづくりへの活用を図る目的もあるとのことです。
六把野井水拱橋の長さは9.1mです。鉄道と用水路が斜めに交差するため、アーチ橋下部のブロックをひねって積んでいます。このような構造は「ねじりまんぽ」と呼ばれ、現存するコンクリートブロック積みアーチ橋では唯一となる貴重な橋です。
写真の右側に流れるのが六把野井水、その奥にあるのが六把野井水拱橋です。