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三岐鉄道北勢線 2.阿下喜

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2015.08.21 線路端 三重 三岐鉄道北勢線 阿下喜-麻生田 762mm


△ 阿下喜駅停車中のク202 -竜ヶ岳方面の山々をバックに-
  [2015.08, 阿下喜駅, 三重県いなべ市]

西桑名駅から1時間弱をかけて、北勢線の終点「阿下喜(あげき)駅」に到着しました。

三岐鉄道北勢線 2. 阿下喜

阿下喜駅は員弁(いなべ)川の左岸にあり、駅のホームからは藤原岳や竜ヶ岳など、鈴鹿の山々が見渡せます。中でも石灰石の採石場やセメント工場が有る藤原岳の白い山肌は威容を誇っています。川の対岸の少し高い位置には同じ三岐鉄道の三岐線(軌間1067mm, 3ft 6in)が通り、旅客輸送のほか、東藤原駅の近くにある太平洋セメント藤原工場で生産されるセメントを運んでいます。一方、こちら側の北勢線は軌間762mm(2ft 6in)のナローゲージの鉄道で、3~4両編成の小さい電車が旅客輸送を行っています。


△ 親子でナローゲージの電車と記念撮影(阿下喜駅ホーム) [2015.08, 阿下喜駅, 三重県いなべ市]

北勢線は、1914年(大正3年)に北勢鉄道による大山田(現在の西桑名)-楚原(そはら)間の開通に始まり、去年(2014年)開業100年を迎えました。前事業者の近鉄による廃止表明(2000年)を契機に、沿線市町(いなべ市、東員町、桑名市)と三岐鉄道による北勢線事業運営協議会を設置し、2003年に「市町+鉄道会社」という新しい形での運航を開始しました。現在、利用者数増加につながる各種改善(無料駐車場の設置、駅前ロータリーの整備、列車高速化・冷房化改修、行き違い駅の増加)や合理化(駅の統廃合、廃止移転)の実施などを行っていて、利用者数も増加に転じています。
三岐鉄道では、三岐線と北勢線に共通の1日乗り放題パス(\1,100大人)を発売しています。北勢線では、ナローゲージの鉄道が全国的に珍しこともあって、乗車を目的に訪れる人も少なくありません。


△ 藤原岳をバックに阿下喜から麻生田へ向かうク202ほか [2015.07, 西桑名駅, 三重県桑名市]

阿下喜駅を出発した西桑名行の上り列車は、しばらく水田の中を進み、やがて斜面に沿って緩くカーブしながら麻生田(おうだ)駅への登り坂に差し掛かります。ちょうどその辺りで、石灰石の採石で白い山肌を見せる藤原岳をバックに写真を撮ることができました。


△ 麻生田駅への坂を上るク143ほか [2015.07, 西桑名駅, 三重県桑名市]

曲線の内側にポールが無い区間で、全編成を入れてたショットを一枚。
このあと、徐々に暑さが増す中、麻生田駅を通って楚原まで歩きました。