若松駅1番線に停車中の折尾行列車を、車止越しに撮ってみました。1番線には、客車列車が運転されていた頃に使われた機回し線が残っています。
筑豊本線の起点の若松駅は、門司港駅と同じように古レールで組み上げたホーム上の屋根がレトロな感じを醸し出していましたが、
若松駅はもともと貨物駅としての性格が強かったためか、その機能が失われた今、余計に寂しさを感じます。
操車場や機関区があった場所はすっかり整地されて、高層アパート群が立ち並んでいます。
操車場の跡につくられた久岐の浜広場には、「若松駅操車場跡」と書かれた石碑があり、国鉄時代に若松駅が日本一の貨物取扱駅操車場だったことなどが書かれています。 久岐の浜広場には、かつて若松機関区で活躍した蒸気機関車19633が保存されていますが、残念なことに状態は良くありません。
駅前から少し歩くと、かつての操車場跡には高層住宅が立ち並んでいますが、そのすぐ横はもう洞海湾です。若戸大橋の赤い筐体が夕日に照らされてきれいでした。洞海湾の対岸には鹿児島本線が通っていて、長いコンテナ列車が走っていきました。