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名寄市北国博物館のキマロキ

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2017.02.18 線路端 北海道 北国博物館 名寄


△ キマロキ編成先頭の59601 (大正10年11月、川崎造船所製)。 [2016.09、北国博物館、北海道名寄市]


名寄市北国博物館構内のきれいに芝生が刈りこまれた丘の線路上に、キマロキ編成が静態保存されています。静かな平日の博物館に、キマロキを訪ねました。

20150718_1,▽ 2015年キマロキまつりの記事はこちら

北国博物館のキマロキ


キマロキは排雪のために特別に編成される列車で、先頭から機関車「キ」、かき寄せ車(マックレー車)「マ」、回転式雪かき車(ロータリー車)「ロ」、機関車「キ」(D51398、昭和15年1月、日本車両製作所製)、緩急車 (ヨ4456、昭和29年、川崎車両製)で構成されます。

多雪地帯では、通常のラッセル車による除雪を重ねることで次第に線路端に雪の壁が出来てしまい、ラッセル車による除雪が困難になることがあります。その時に運転されるのがキマロキ編成で、マックレー車で線路端に積もった雪の壁を崩して雪を線路上に掻きよせ、ロータリー車の羽根を回転させ雪を遠くへ飛ばして排雪します。全国でもここにしか保存されていないキマロキ編成は、2010年にJR北海道により準鉄道記念物に指定されました。博物館構内を横切る旧名寄本線 (1989年5月廃止) の線路上に保存されていています。


△ キマロキ編成のかき寄せ車 (キ911、昭和13年10月、国鉄苗穂工場製)、回転式雪かき車 (キ604、昭和14年11月、国鉄苗穂工場製)。 [2016.09、北国博物館、北海道名寄市]


△ 2台の機関車、2両の除雪車と緩急車で構成されるキマロキ編成は、全長75mの長さがあります。 [2016.09、北国博物館、北海道名寄市]