快速あがのの到着を待って発車した新津行下り列車。行く手には、阿賀野川沿いに標高400mほどのピークがそびえます。
津川はこの冬の最深積雪値が179cmを記録した豪雪地帯にあります。 阿賀野川支流の常浪川が阿賀野川に合流する地点に広がる町で、現在は新潟県に属していますがかつては会津藩の城下町でした。 その頃は日本海から阿賀野川をさかのぼって津川まで舟運があり、津川には河港があって越後と会津間の物流の拠点として繁栄しました。
津川に鉄道が通じたのは1913年(大正2年)で新潟側から津川駅までが、翌年の1914年(大正3年)には磐越西線(当時は岩越線)最後の区間として野沢駅 - 津川駅間が開業し、磐越西線が全通しています。
狐火で有名な津川では、江戸時代の嫁入りを再現した結婚の儀式「狐の嫁入り」が毎年行われます。
この辺りの阿賀野川は下流にある揚川ダムの湛水域になっていて、時折りボートがゆったりした川面を行き来します。京ノ瀬集落に近い踏切付近より。
右端に写っているのが津川を代表する麒麟山です。列車は、阿賀野川、旧会津国道に沿って走ります。
津川の町は阿賀野川や常浪川の南側にあるので、鉄道の通っている阿賀野川の北側(右岸側)からは川の反対側になります。 昼過ぎの長い間列車が来ない時間帯に、往復1時間以上歩いて対岸の市街地まで散策がてらの昼食に出かけました。 町の中心近くに有る津川郵便局で教わった食事処は狐の嫁入り屋敷の入り口にある「川港茶屋 塩屋橘」。少し遅めの時間においしい蕎麦をいただきました。 食事をしている間に、時折り晴れ間がのぞく程度まで天気が回復してきました。
餅山、愛宕山方面の山々をバックに、津川駅に進入する下り列車です。 この方向は、西会津に向かって400~500mの山々が連なります。
津川駅のホームから撮った後はこの列車で新津に向かい、新津からは115系の快速新井行で柏崎に移動して、翌日の越後線撮影に備えました。