龍ケ崎市歴史民俗資料館に竜崎鉄道4号蒸気機関車を訪ねました。 竜崎鉄道は今の関東鉄道竜ケ崎線の前身で、1900年(明治33年)に日本鉄道の佐貫駅と竜ケ崎駅間に当初軌間762mmの蒸気鉄道として開業し、その後1915年(大正4年)に1067mmに改軌しました。
龍ケ崎市歴史民俗資料館は竜ケ崎駅から徒歩で15分くらいの場所にあり、資料館構内の一番入り口に近いあたりに4号蒸気機関車が展示されています。 非公式側にはプラットフォームが、公式側には植え込みが有り、足回りの写真が少し撮りにくかったです。 屋根があるので、保存状態はそれほど悪くはありません。野外展示車両にしては珍しく、火かき棒などの細かい付属物も残っていました。
4号蒸気機関車 (No.4 Steam Locomotive)
名称:六輪式タンク式蒸気機関車
製造:大正14年 (1925) 7月; 廃車:昭和46年 (1971) 10月 6日
製造所:川崎造船所兵庫工場 (兵庫県); 走行距離:248,115km
大正14年に機関車設計許可が下り、兵庫県の川崎造船所で製造された動軸3本のC型でサイドに水タンクを持つ蒸気機関車。
小型ながら均整のとれた姿は、龍ケ崎鉄道 (現関東鉄道竜ケ崎線) 龍ケ崎~佐貫間4.5kmを毎日走り続けた。
昭和40年12月にディーゼル機関車の入線を機会に勇退し、昭和46年に廃車された。
廃車後は沖縄県久米島の観光開発のため一旦売却されたが、歴史的価値を認めた龍ケ崎市が発送前に買い戻した。
(龍ケ崎市歴史民俗資料館)
4号保存蒸気機関車を見た後は、関東鉄道の竜ケ崎駅を訪ねました。写真は、竜ケ崎駅を発車した佐貫行のディーゼルカーです。
市の名前は龍ケ崎市、昔の鉄道は竜崎鉄道、今は関東鉄道で駅名は竜ケ崎駅と、なかなかややこしい記事になりました。 詳しく調べてみると必ずしもこれで決まっている訳ではなく、いろいろな書き方をするようですが。
竜ケ崎駅構内側線の一番端にはキハ532が台車を外されて点検中でした。 キハ532は国鉄から譲渡されたキハ20系の部品を使用して1981年に新潟鐵工所で新造された車両ですが、冷房化改造、機関をDMF13HZに換装済みで、きれいに塗装されてこの先も活躍が期待できそうです。