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冬のタウシュベツ橋梁

2014.03.23 ぶらり 北海道 旧士幌線 糠平湖 タウシュベツ橋


△ 氷上のワカサギ釣りでにぎわう糠平湖 (2014.02)

 左手前に小さく冬の糠平湖名物の「きのこ氷」が写っています。
 きのこ氷は、糠平湖底に残された切り株の上にできる氷と雪の堆積物で、湖の表面が結氷し、その後湖の水位が徐々に低下することにより、切り株の上の氷がキノコのような形に取り残されてできます。

冬のタウシュベツ橋梁

△ 半分くらい姿を現したタウシュベツ橋梁 (2014.02)
 スノーシューで全面結氷した糠平湖を横断し、タウシュベツ橋梁を目指します。

 寝台特急「あけぼの」に乗って青森に着き、青函トンネルで北海道に抜けて廃止が決まった江差線に乗り、特急寝台「北斗星」や道南の列車を撮影して...やっとこの旅行の最終目的地に迫ります。この日の旅程は、十勝地方の中心駅である帯広駅前から始まります。

 かつて北海道の十勝地方を走っていた国鉄士幌線跡には、多くのコンクリートアーチ橋が今でも残されています。これらのアーチ橋梁群は、平成13年10月に北海道遺産に選定されましたが、その中でもタウシュベツ橋梁は長さ130m、11連の連続コンクリート・アーチ橋として有名です。この橋は士幌線の他のアーチ橋と異なり、ダム工事によって水没するため線路が付け替えられた区間、つまり、発電用に建設された糠平ダムの湛水域に有ります。


△ 2003年の十勝沖地震で崩落した部分に付いた大きな氷と雪の固まり (2014.02)

 発電用のダム湖の水位は季節によって変化するため、湖底に沈んだり氷上に姿を現したりと多彩な表情を見せてくれますが、このような橋がおかれた環境の厳しさから近年はコンクリートの痛みが激しく、連続したアーチ橋として見ることができるのもあと数年かとも言われています。


△ 上流側から見たタウシュベツ橋梁 (2014.02)

 橋を題材とした西山芳一氏の写真集「タウシュベツ-大雪山の麓に眠る幻のコンクリートアーチ橋-」を見てこの橋の美しさにひかれ、NPOひがし大雪アーチ橋友の会から資料を取り寄せて訪れる機会をうかがっていたところ、地元NPOと十勝バスがタイアップしたツアーがあることを知りました。今回はこのツアーを利用してタウシュベツ橋梁に行ってきましたが、時期的な問題もあって水位が下がりきっていなかったのが少し残念でした。橋の傷みは相当進んでいますが、このまま自然に任せる方針のようですので、きれいな形での連続コンクリートアーチ橋を見たいなら早めに訪れることをお勧めします。

 最後にこのツアー「十勝バス、ぬかびら温泉郷バスパック、ぬかびらネイチャー&温泉コース」を紹介します。スノーシューを着けて林を抜け、全面結氷した糠平湖の氷上を歩いて、対岸にあるタウシュベツ橋梁を往復するというツアーで、帯広-ぬかびら間往復のバス運賃、NPOひがし大雪自然ガイドセンターによる現地ガイド料、スノーシュー利用料、糠平温泉郷日帰り入湯料などがセットになっています。これで5,000円という料金設定も魅力です。