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冬のSLと石炭のマチ・釧路 8. 再び札幌近郊

2014.01.10 線路端 北海道 札幌 海底力


△ 札幌駅3番線に停車中の711系S-114編成 (2013.02)

冬のSLと石炭のマチ・釧路 8. 再び札幌近郊

 『石炭のマチ・釧路』8回目(最終回)は、ツアー後の様子を紹介します。

 釧路では天気に恵まれ、吹雪くこともなく快適に過ごすことができました。案内をして下さった釧路臨港鉄道の会の方のお話では、過去4回のツアーでは少なくとも1日くらいは天気の悪い日があったということなので、今回は大変幸運だったと思います。いろいろ初めて尽くしで感動の連続だった釧路を後にして、夕方のスーパーおおぞらで札幌へ戻りました。

 さて列車が札幌に近づくと、家並みや公園の樹木など、車窓から見える景色が何となく丸く感じられます。釧路にいる間に、札幌近郊は雪がだいぶ降ったのだろうと想像しながら札幌駅で列車を降りると、反対側の3番線には雪まみれの711系電車が発車を待っていました。原色に戻された711系のうちの1本、S-114編成です。ツアーの参加者とは一回は車内でお別れの挨拶をしたのですが、皆またすぐ711系電車の前に集まることになりました。こうして2度目の挨拶を交わし、余韻を残しつつ厳冬のツアーは終了しました。


 さて、せっかく北海道まで来たので少しメニューを追加することにしました。これから紹介するのは、どちらかというと地味な車両です。
 2012年の6月に桑園から北海道医療大学までの学園都市線(札沼線)が電化され、それまで活躍したディーゼルカーが電車化されました。そのディーゼルカーは、もともと客車だった車両に機関を載せて動力車化したという、ちょっと変わった経歴を持っています。141系気動車と呼ばれるこの系列の車両は、派手さはないものの札幌近郊の通勤・通学の足として長く使用されてきましたが、乗車や撮影の機会がないまま141系は学園都市線から去り、多くは海外に渡ってしまいました。しかし、系列の中でも大出力の機関を搭載し後期に改造されたキハ143形と呼ばれるグループが室蘭本線に移って普通列車として使われていることを知り、翌日の飛行機までの時間に訪ねてみることにしました。

△ 苫小牧に到着する室蘭本線の区間列車 (2013.02)

 場所は苫小牧駅です。この日の室蘭本線は、函館からの長距離特急が軒並み遅れていました。写真はそんなアナウンスが流れる中、苫小牧駅に到着したキハ143形2両編成のワンマン列車です。撮影後は、折り返し苫小牧~糸井間の区間運用に入ったキハ143形に乗って、1往復しました。路盤がしっかりして曲線半径も大きい室蘭本線では、学園都市線時代には無かった走りを見せると鉄道ファンの間で評判になっているだけあって、短い区間でしたがキハ143形にとって新たな活躍の場が与えられたこと実感することができました。種車となったオハフ51形客車が製造(1980年~1982年、二次車以降)されてから30年以上、キハ143形に改造(1994年~1995年)されてから約20年が経過した車両ですが、今後も長く活躍して欲しいと思います。

 今回で「冬のSLと石炭のマチ・釧路」の連載を終了します。

謝 辞
ツアー「冬のSLと石炭のマチ・釧路」では、釧路臨港鉄道の会の皆さんに大変お世話になりました。どうも有り難うございます。改めてツアーの案内を読み返すと「全行程地元ガイド付!」とあります。この地元ガイドこそが、釧路の鉄道ファンの集まりである釧路臨港鉄道の会の方々だった訳ですが、ツアーは単なる地元ガイドという無機的な記述を越えた会員の皆さんの歓迎の気持ちによって強く支えられていました。釧路臨港鉄道の会と会員の皆様の活躍を心よりお祈り致します。