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△ ファームイン・トント
立派な白樺林の前にポツンと建つファームイン・トント、仁宇布でたった1件の宿です。そこでいただける生ホゲットのジンギスカンは、それだけでも遠くから食べに行く価値があると思います。ご主人と奥様の気の利いた会話も魅力な、小さな宿です。
△ マザーツリー
仁宇布にある白樺樹皮細工の会社です。
前夜から宿泊でツアーに参加した人向けに、羊男のいる小屋まで歩く朝のトレッキング体験メニューが用意されました。トロッコの線路を横切りヤギの鳴き声に見送られて、新緑の白樺林に向かいます。
山の斜面を行く歩道からは、ときどき牧草地が見渡せました。天気は曇り時々晴れ、歩くにはちょうど良い気温です。雲の隙間から、スポットライトのような陽光が様々な緑色を照らし出します。
新緑の白樺林を進むと、いろいろおいしそうなものもありました。秋が楽しみですねぇ。
山小屋には仁宇布の街を見下ろせる側に小部屋があり、そこに羊男が座っていました。よく出来たぬいぐるみかと思ったら突然動き出して一同びっくり。羊男は寡黙にゆっくり小屋の中を移動して、大きな部屋にやってきました。それからは一緒に記念写真に納まったり、愛想よく付き合ってくれました。
この羊男、種を明かせば、地元で羊毛製品を作ったりクラフト体験コースを開催したりしている逸見さんの作で、中に入って下さったのは逸見さんのご主人とのこと。これで、逸見さんがお嬢さんと一緒にトレッキングに参加されていた理由がわかりました。
逸見さんのウール工房ひつじ小屋 niupuはこちら。逸見さんとウールクラフトの話はまたいずれ。
ジェイバーを想わせる心地よいジャズが流れる中、ファームイン・トントのオーナーの柳生さんがコーヒーとミルクを振舞ってくださいました。ちなみに、曲が終わったのに最初に気付いたのは羊男で、突然立ち上がったと思ったら器用に針を最初に戻してくれました。
羊男は手を振って見送ってくれました。
GPSを持って行ったので羊男の小屋の場所が分かってしまいましたが...公開したりするのは野暮ですね。