1970年に運転を始めた寝台特急「あけぼの」が、この春(2014年3月15日)のダイヤ改正で定期列車としての運行を終了することになりました。北海道へ渡る用事が出来たので、「あけぼの」に乗ってみることにしました。購入した切符は開放型B寝台の下段です。
ブルートレインへの乗車はこれが最後になるかも知れないと思いつつ、乗車当日は少し早めに上野駅に行き、「あけぼの」が発車する上野駅地上ホーム13番線の近くにあるワインなどの取り揃えが比較的豊富な店で、ハーフボトルの赤ワインとキューブ・チーズを買い込みました。しばらくの間、通勤電車が行き交う外の景色を眺めながら、ワイン片手にゆっくりした時間を楽しみました。渋川あたりで就寝したでしょうか、長岡での運転停車は覚えていません。秋田到着前の車内放送で起床し、それから次第に明けてゆく景色を見ながら雪深い大館、二ツ井、鷹ノ巣を過ぎ、矢立峠を越えれば弘前です。朝になってからの余韻も存分に楽しんで、青森駅に着きました。
ここ青森駅でも「あけぼの」は大変な人気で、長岡からあけぼのを牽引してきたEF81は多くのカメラマンに見送られ引き上げ線の奥に消えました。