2012年9月の撮影旅行の続きです。 何かと実りの多かった篠ノ井線から新潟方面に移動し、1965年(昭和40年)に製造された電車が走る弥彦線を訪ねました。 弥彦線は、弥彦神社への参詣を目的として越後鉄道が1916年に開業し、その後国鉄に引き継がれた路線です。 1984年に電化され、その時に岡山・広島方面を走っていた115系電車の中間電動車に運転台を接合して制御電動車化した電車が、弥彦線を走りはじめました。 それが今回紹介する115系500番台と呼ばれるグループです。 改造の種車となった115系基本番台の電動車は、新潟地区で運用されていた115系電車の中でも高齢で、古いものは1965年製造です。
弥彦色と呼ばれる黄色を基調とした車体色の2両編成が運用され、ワンマン運転対応の設備を備えていましたが、トイレはありません。 2015年3月にE127系に置き換わる形で弥彦線の運用を離れ、その後廃車されました。
弥彦線、越後線の一部では、電化に際して低コストの直接吊架式の架線が採用されました。 大変シンプルな作りですが、これにより最高速度が85km/hに制限されています。
新潟車両センターY1編成の制御電動車化改造前後の車両番号変遷は、クモハ115-501←モハ115-84、クモハ114-501←モハ114-84です。