ようやく少し明るくなり始めた頃、折り返し採銅所発 923D (田川後藤寺行) となる回送列車が到着しました。
後藤寺線を訪ねた翌日は、午前中を中心に日田彦山線の香春~採銅所を歩きました。 まず、日田彦山線始発列車の小倉行に乗り、伊田駅から採銅所駅に移動しました。
採銅所駅は山間の小さな駅で、駅名は昔この辺りで銅を採掘していたことに由来しているとのこと。 採銅所といえば桜の季節が有名ですが、香春駅側にある小さなトンネル、周辺の山々や構内施設などが醸し出す雰囲気が魅力的な駅です。
1915年の開業以来使われている駅舎は洋風の木造建築で、改修を経て現在も使用されています。
短時間の滞在でしたが、採銅所駅の朝の雰囲気を満喫してこの列車で香春駅に戻りました。
923Dと香春駅で交換した小倉行の列車が採銅所に向かいます。
かつて香春駅からは添田線(1985年廃止)が分岐し、日本セメント専用線が接続してセメント輸送の貨物列車で賑わっていましたが、 今はガランとした駅構内に日田彦山線の上・下線を残すだけとなっています。
石灰石採掘で平らに削り取られた一ノ岳(上)と、ハイキングコースなどが整備されている二ノ岳と三ノ岳(下)。