交流電気機関車の標準機として300両以上が製造されたED75ですが、現役の機関車は仙台車両センターの757、758、759号機、秋田車両センターの767、777号機の5両を残すのみとなりました。 これらの機関車の定期列車運用は無く、もっぱら工臨などの臨時列車牽引にあたっており、見る機会もすっかり減ってしまいました。
この日の朝、仙台駅のホームで常磐線の列車を待っていた時のこと、通過列車のアナウンスがあり目の前をED75757がゆっくりと走り過ぎました。 その時、もしかしたら走っているED75を目にするのはこれが最後になるのではないかという想いが、ちらっと過りました。
でも運が味方して、半日後の福島駅で再会。 レールは積んでいませんでしたが、チキ数両を従えてレール輸送の仕業についた模様で、写真を撮っていたら静かに発車して行きました。 予期せぬ再会に感謝しつつ、末永く活躍してほしいと願いました。