西武多摩川線終点の是政駅には、車止めに近い位置にバラスト積み込み用のホームがあり(モーターカーの左側)、その手前(写真奥)に旅客ホームがあります。 近江鉄道開業120周年を記念して塗装変更された新101系、クハ1252の編成が停車中です。
武蔵境に用事があったので、久しぶりに西武多摩川線を訪ねてみました。 西武多摩川線は多摩川の河原で採取した川砂利の運搬を目的に建設されました。 1917年に西武とは別の鉄道会社「多摩鉄道」によって境(現武蔵境)-北多磨(現白糸台)が開業し、段階的に延伸して1922年に是政まで開業しています。 その後、多摩鉄道は西武鉄道に合併され、鉄道会社名や路線名の変遷を経て、現在の西武鉄道多摩川線になりました。 このような背景から、多摩川線は他の西武線には接続していません。なお、多摩川での砂利採掘は1960年代に禁止されました。
終点の是政で下車すると、多摩川の土手はすぐ近くです。 是政橋で多摩川を渡れば、JR南武線の南多摩駅までは10分ちょっとで歩ける距離ですが、 今回は時間が無かったので神奈川県方面の探訪は見送り、緑が濃くなってきた河川敷を是政橋のたもとから眺めて、次の電車で車庫のある白糸台へ戻りました。
赤にベージュの復刻カラーです。 この編成には、ラグビー・ワールドカップ2019のラッピングが施されていました。
伊豆箱根鉄道カラーの新101系です。
白糸台には車両基地があり、多摩川線の車両の保守を行っていますが、重要部検査・全般検査は行っていません。 重検・全検時は、武蔵境から中央線、武蔵野線を通って新秋津まで甲種輸送が行われます。
白糸台駅に進入する是政行の電車です。赤にベージュ塗装の車両は、3編成有ります。
武蔵境駅の渡り線は中央線が高架になった後も存続していて、西武多摩川線車両の大規模な検査・修繕の際にはこの渡り線を通って甲種輸送が行われ、西武の車両基地へ電車が回送されます。
JR武蔵境駅とよく似た感じの改札が並んでいます。