高架化された区間を浜吉田に向かう山下始発仙台行の電車(6両編成)です。遠くに見える跨道橋の周りにはイチゴを栽培するビニールハウスが並び、その先、線路は亘理町に入る直前で常磐線に合流します。
常磐線の福島・宮城県境付近は、2011年3月の東北地方太平洋沖地震による津波で大きな被害が生じた地域です。 この沿線市町村のうち、福島県新地町と宮城県山元町が市街地の一部を陸側に移すまちづくり計画案を作成したのを受け、JR東日本は常磐線の線路を山側に移設する延長14.6kmの新ルートを計画*し、山下駅、坂元駅、新地駅が従来の常磐線より山側へ移設されました。これにより、駒ヶ嶺~浜吉田間の常磐線は山側に移設された新ルートで、2016年12月に運転を再開しました。
* 相馬都市計画都市高速鉄道(福島県, 2013-03決定)、山元都市計画都市高速鉄道(宮城県, 2013-03決定)
山下駅に隣接して西側には大型のスーパーマーケットやドラッグストアが出店し、開店早々の時間帯にも関わらず買い物客でにぎわっていました。
高架化されたホームは島式の1線スルー構造が採用され、写真の左側が通常の発着に使用される1番線、右側が山下駅折り返し列車の着発や退避に使用される2番線です。