原子内(はらしない)川にかかる橋梁を渡る八戸行を、津波避難路から撮影しています。
425Dの撮影後(八戸線の気動車 3 の最後の写真)は次の列車まで2時間ほど時間が空くので、陸中八木駅を通り過ぎて有家(うげ)方面に向かいました。 その後、環境省が設定した「みちのく潮風トレイル」を利用して有家駅を往復し、夕方の列車で久慈に戻りました。
原子内(はらしない)川水門脇の築堤を行く2両編成の久慈行列車。
今回の撮影旅行のハイライトです。
この辺りの川の河口には、恐らく津波対策でしょう、河口を締め切る水門と防潮堤が一体となったようなコンクリート構造物をよく見かけます。
東日本大震災翌年の2012年9月に八戸線を訪れた際、変わった形の水門が線路脇にあるのを見て、列車内から写真を撮りました。後で調べると原子内川水門という名前で、それ以来この水門のことがずっと気になっていました。
再訪にあたり、この水門とキハ40を絡めた写真をぜひ撮りたいと考え、事前に地図や衛星写真などで少し調べて行った場所です。
有家(うげ)駅南側の浜で行われた大漁旗振り・見送りの様子です。
Tohoku Emotion はランチやデザートを提供するジョイフルトレインで、JR東日本が八戸-久慈間を団体専用扱いで運行しています。金曜~月曜を基本に不定期で運転される臨時列車で、キハ110系を改造した3両固定編成の気動車が使用されています。
東日本大震災からの復興を支援し、沿線の活性化を図ることを運行の目的の一つとしているそうで、景色も楽しめるよう沿線の見どころで徐行したりします。
沿線住民やJR職員が大漁旗振りなどでこの列車を「見送る」ことがあり、当日は列車の通過前30分頃からあたりが賑やかになりました。
有家駅を発車した列車は、カーブを曲がって原子内川水門方面に向かいます。
八木南港を遠望できる高台のカーブを曲がって、有家駅に向かう列車です。
原子内川水門と有家駅間の歩道「みちのく潮風トレイル」は、八戸線崖下の海岸の砂浜を歩きます。
所によって砂浜の幅が狭く、潮が満ちてきた帰路は、砂浜に打ち寄せる波を避け避け歩くような場所もありました。
崖の所々に、海辺から八戸線を通ってさらに高い所へ逃げるための、津波避難路が整備されていました。