2018年3月のダイヤ改正から1日1本となった、札幌発稚内行の特急です。
この日は、美深から宗谷本線を北に向かいました。 音威子府から先は、左手に天塩川を眺めながら景色の良い区間を走行します。 この時期の天塩川はほぼ結氷していますが、時々顔を見せる流れが渦を巻いてまた氷の中に吸い込まれる様は圧巻です。
ちなみに中川町では、全面結氷した天塩川の氷が溶けた日時を当てる「天塩川 春・発信 in なかがわ」というイベントを開催しています。 今年2019年は、3月19日午前9時38分に解氷したと発表がありました。 中川町webページ
天塩中川駅の2つのホームは佐久側の構内踏切で結ばれていますが、雪がしっかり積もったこの時期は目立ちません。
天塩中川駅の現在の駅舎は、2014年に中川町に移管された後、地元産のマツ材を使って改修されたものです。 待合室にはストーブが焚かれ、適度な暖かさを保っていました。 喫茶室などもあるようですが、この時期はガランとしていました。
駅構内での撮影を終えて、線路に沿った公園横の道を今日の宿泊地ポンピラ・アクアリズイングに向かいます。 ポンピラ温泉という名前の方が通っているかもしれません。 1993年にリニューアル・オープンしたきれいな施設です。
中川町は白亜紀のアンモナイトなどが産出する化石の町として有名ですが、 ポンピラ・アクアリズイングの館内には、中川町エコミュージアムセンターが主催する地層観察教室で実際に採取された、 大きなアンモナイトの化石がいくつも展示してあったりして驚きました。
ポンピラ温泉に荷物を置いて駅との間にある森林公園に戻り、特急サロベツを待ちました。 除雪された道路から逸れて、公園内はカンジキを付けて跨線橋までアプローチです。 道北の雪とは思えないくらい湿っていて、新潟のカンジキが良く効いて快適でした。 時折り、エゾシカが顔を出します。
さらに待つこと1時間20分。下りのサロベツを同じ場所で撮影してから、温泉に戻りました。
前夜から新雪が少し積もり、10分遅れてやってきた翌朝の上り一番列車は雪煙を上げて通過していきました。