海ノ中道を行く香椎線の気動車です。 3月のダイヤ改正からは、気動車に代わって蓄電池駆動電車が走っています。
交流用蓄電池式電車"DENCHA"の運行開始が迫った香椎線を訪ねました。 DENCHAことBEC819系電車はJR九州の近郊形交流用蓄電池駆動電車で、2017年3月のダイヤ改正時に筑豊本線(若松線)に投入され、 折尾-若松間の非電化区間で運用されていた気動車(キハ40形、キハ47形)を全て置き換えました。
香椎線では、2019年3月16日のダイヤ改正から、それまでの気動車に変えて全列車をBEC819系電車で運行すると広報されていました。 うまくすれば気動車とDENCHAの両方を見ることが出来るのではないかと期待しながら、まずは砂丘を走る香椎線を見に海ノ中道海浜公園へ向かいました。
香椎線の雁ノ巣駅から海ノ中道駅にかけては、砂州でできた海ノ中道を走行します。 線路はマツ林や防護柵などで飛砂から護られていますが、防護柵の切れ目では所々砂が飛んできて線路付近に堆積していました。 中道信号場は雁ノ巣-海ノ中道間にある列車交換のための信号場で、以前は海ノ中道駅がここにありました。
国営海ノ中道海浜公園でレンタサイクルを借り(3時間で400円)、海ノ中道口から光と風の広場まで約15分。 軽いアップダウンのある砂丘地帯を、気持ちよく走ることができました。 この写真の撮影地は公園の外にあるため、光と風の広場近くの出入り口に自転車を止め、一旦公園から外に出て徒歩で移動しました。
和白駅まで戻って撮影した、到着する香椎線気動車(西戸崎行)と、発車した西鉄貝塚線(貝塚行)電車のすれ違いです。 JR九州の香椎線と西鉄貝塚線は、昔はともに博多湾鉄道汽船の路線として和白駅で接続していました。 言われてみると、何となく線路の形がそれらしく見えます。
香椎駅の香椎線発着線と側線はシンプルカテナリ―で交流電化されていましたが、香椎駅構内には期待したDENCHAの姿はありませんでした。
若松線で蓄電池駆動電車が電化区間から非電化区間へ乗り入れるのと違い、香椎線で蓄電池駆動電車が充電できるのは香椎駅だけで、 果たしてそれでうまくいくのかどうか気になりましたが、 香椎駅で停車中に10分間充電すれば、香椎から西戸崎、宇美どちらの終点へも余裕をもって行ってこれるのだそうです。
後から気づいたのですが、香椎駅の跨線橋には「ようこそDENCHA」の文字が見えます。 ダイヤ改正後に投入されるDENCHAは、竹下(南福岡車両区竹下車両派出)に止まっていました。
近隣の高校の名前が添えられた花壇では、菜の花が満開でした。