遅めの夏休みを利用して、以前から訪ねてみたかった三陸を歩いてきました。 言うまでもなく、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震による津波で大きな被害を受けた地域です。 今回の訪問では、大船渡駅前のホテルに連泊して、岩手開発鉄道、JR宮古線の不通区間、三陸鉄道北リアス線の島越駅などを訪ねました。 1回目は、大船渡駅前の様子を紹介します。
大船渡駅は、右下の路線図に示すように、一関駅から気仙沼駅を経て盛駅に至るJR大船渡線の終点の一つ前の駅です。 津波の影響が大きかったJR大船渡線の海沿いの区間、気仙沼から盛までは、BRT (bus rapid transit, バス高速輸送システム)により仮復旧し、2013年3月2日に運行が開始されました。 BRTになった大船渡線の線路は、バス1台分の幅の舗装道路に変わっています。 単なるバス停のようにも見える大船渡駅の駅前には、市の防災観光交流センターが新しく建てられ、周辺では大船渡地区の津波復興拠点整備事業が進められています。
大船渡市が行う大船渡駅周辺地区の復興まちづくりでは、津波復興拠点整備事業として、津波からの防災性を高めるとともに復興を先導する拠点となる市街地を形成します(大船渡市webページ、http://www.city.ofunato.iwate.jp/ )。 その一環としてキャッセン大船渡と名付けられた商業エリアが開発されていて、ファクトリー、フードビレッジ、ステイ、モール&パティオなどの街区名に見合う店舗やホテルなどが開業していました。
昼間、建物の1階に置かれたストリート・ピアノからは、きれいな音色が流れていました。