黄色い電車は西武鉄道からの移籍組です。 一番右は、三岐鉄道90周年のプレイベントとして西武色の黄色に塗り替えられた三岐鉄道805編成で、2018年4月から西武色で三岐線を走っています。 三岐鉄道の黄色よりクリーム色に近い、西武鉄道時代の車体色がよく再現されています。
三岐鉄道一日フリー切符を購入して三岐線、北勢線沿線を訪ねました。 鈴鹿山脈から雲が流れてきて、時折り驟雨を降らせます。 三岐線のセメント輸送の貨物列車が運休になったので、前回の訪問で行かなかった三里-丹生川間を歩き、長閑な風景と黄色い電車たちをカメラに収めました。
西武の黄色に戻った元西武鉄道701系が鈴鹿山脈をバックに快走します。
藤原岳を背景に近鉄富田へ向かう列車です。残念なことに列車が来る直前に曇ってしまいました。 西武鉄道時代は武甲山、三岐鉄道へ移ってからは藤原岳と、石灰石採掘で山肌を削られた白い山の麓を走るのは何かの縁でしょうか。
三岐鉄道805編成、クモハ(Mc)805+モハ(M)806+クハ(Tc)1852 は、元は西武鉄道701系の Tc1781+M781+M782+Tc1782 で、三岐線への入線に際してM781にTc1781の先頭部分(運転台)を接合して3両編成になりました。 西武鉄道に登場した当時の701系Tc車はTR-11A型台車を履いていましたが、後に空気ばねのFS-072型へと交換されています。 三岐鉄道で稼働する西武701系由来のクハの中には、701系の電動車に使用していたFS-342型台車の電装を解除して使用しているものもありますが、805編成の制御車はそのままFS-072型台車を履いています。
ちなみにこのTc1789の運転台部分は、後に同じ編成に組み込まれたM701-89に接合されてMcの顔になり、今は三岐鉄道のMc851として活躍しています。