津波からの一次避難場所に指定されている島越駅前高台付近(駅西側)より、きれいに整備された島越駅周辺と海を望みます。 松前川が作った谷地形を白いコンクリート構造物の築堤が横切っていて、線路はその堤頂に敷かれています。 島越駅前高台(写真を撮った場所)の地盤高は20mです。
三陸旅行第5回は、三陸鉄道北リアス線の島越 (しまのこし) 駅を訪ねます。
三陸鉄道では駅ごとに愛称があり、島越駅には宮沢賢治の童話「グスコーブドリの伝記」に出てくる火山島の名前から、カルボナードの愛称がつけられています。
島越駅は、復旧から約1年たった2015年6月、北リアス線の車内から真新しい駅や築堤の様子を見る機会がありました。 その時に車内から撮った写真で記事を書きましたが、津波被害が特に大きかった地域でもあり、もう一度ちゃんと時間を作って訪ねてみたいと思い今回の再訪となりました。
島越駅を発車しコンクリートの築堤を宮古へ向かう、昼下がりの列車です。
色は変わりましたが、ドームなど被災前の駅舎の面影を残しています。
以前列車で訪ねた時、島越駅を離れる列車にいつまでもホームから手を振ってくれた女性がいましたが、約3年後の今回、駅にそのような情景はありませんでした。