2015年撮影の写真なので現状とは少し違いますが、宮古駅を西側の跨線橋から撮影した写真で構内の概要を説明します。 左側に写っているのは、2両編成の三陸鉄道北リアス線久慈行列車です。 その先のキハ110が停車中のホームがJR宮古駅の1番線で、1番線から跨線橋でつながった島式ホームの両側もJRが2番線、3番線として使用しています。 盛岡から来たJR山田線は写真の手前側から駅に進入し、釜石方向へは先の(山が見える)方向へ進みます。 一方、三陸鉄道の久慈行は山田線の盛岡方面行と同様に、写真手前側へと進んだ後、北へ向かいます。 サイドバーの路線図も併せてご覧ください。
三陸旅行の4回目は、三陸鉄道への移管を控えて変わりつつある宮古駅を紹介します。 宮古駅-釜石駅間の山田線は現在はJRにより復旧工事が進められており、2019年3月23日に三陸鉄道に移管され、新たに三陸鉄道のリアス線として開業予定です。 これに伴い、宮古駅構内では構内配線の付け替えや、三陸鉄道の車両基地になる大規模な建物の整備などが行われていました。
最初の写真とは逆に、駅をはさんだ反対側(東側)から駅方向(西)を見ています。 分岐を右側にたどった線路が1番線、左側が2番線、ホームを挟んで停車中の気動車が小さく見える線路が3番線です。 この配線だと、リアス線開通後は三陸鉄道の列車が現在の1番線、2番線を使用し、JR山田線は現在の3番線を使用するようになるようです。 1番線の先にある北リアス線の着発線がどうなるかは確認していませんが、2015年当時の線路配置や分岐のままでも運行には問題ないと思います。
宮古駅東側の踏切から第34閉伊川橋梁に続く磯鶏方面(東)を見ています。 踏切のすぐ後に分岐がありますが、この分岐の写真手前側は現在の3番線のさらに外側の側線群へと続いていて、そこにも大きな変化がありました。
軌陸車が止まっている先の宮古駅3番線の南側にある側線群は、近い将来配線が変わりそうです。 側線群のある場所の東寄りに、3階建ての大きな車両基地のような建物が建設され、それに接して車両洗浄設備などのある新たな側線が出来つつあるのが分かります。 これらの設備は三陸鉄道リアス線が使用するのでしょう。 つまり、これまでは1番線の先を間借りするよう発着していた三陸鉄道が、JR山田線から移管後には逆に宮古駅の大半を使用するようになるのではないかと思います。
レール調整などの作業日程表。9月16日は鮭の遡上日でしょうか。
これだけの規模の設備ですから、現在、北リアス線(久慈)・南リアス線(盛)に分けて行っている車両の保守点検は、リアス線開通後は全て宮古で実施することも可能でしょう。 盛から久慈まで163kmの距離を走る新しい三陸鉄道リアス線に、期待が膨らみます。