鵜住居はJR山田線の駅で、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の津波で流失しました。 新しくなった鵜住居駅の奥には、両石駅に続く25‰の線路が見えます。 急勾配の線路を登って津波から逃げる方々の映像が記憶に残ります。
三陸旅行の3回目は、JR山田線の不通区間を訪ねます。 宮古駅-釜石駅間の山田線は、現在はJRにより復旧工事が進められており、被災から7年たった昨年(2018年)の8月に試験車両が入線しています。 鵜住居駅を含むこの区間は、2019年3月23日に三陸鉄道に移管され、新たにリアス線として開業予定です。
この先で、線路は大槌川を渡ります。
吉里吉里駅は直接津波の被害を受けていないようですが、道床やホーム反対側の整備などが進んでいました。
浪板海岸駅の吉里吉里寄りにある浪板川に架かる橋梁では、軌陸車(軌道と道路の両方を走ることができる車両)による工事が行われていました。
浪板海岸駅のホームでは、新しく打たれたコンクリートの上に、滑り止めや誘導用ブロックを張る作業が進められていました。
山田線の第34閉伊川橋梁は、全長約240mの11連上路プレートガーダー橋です。 閉伊川の一番下流にかかる鉄橋で、宮古駅を過ぎて磯鶏(そけい)駅との間にあります。 河口から近いことが災いして、東北地方太平洋沖地震の津波で左岸(宮古)側の6連が流失してしまいました。
今回訪れた時には2019年3月の再開を控え、部分的に新しいコンクリートで修復された橋脚や真新しい塗装の橋桁が印象的な、きれいな橋に生まれ変わっていました。
それにしても、山田線は34回も閉伊川を渡っていたんですね。ちょっと驚きました。