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SLもおかとDE101535

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2024.12.28 線路端 栃木 真岡鐡道 C1266 DE101535 五行川橋梁


△ 真岡鐡道 6001レ SLもおか、茂木行。 C12 66 + オハ50系客車 + DE10 1535、北真岡-西田井。[2024-11、栃木県真岡市]

五行川橋梁を渡る茂木行のSLもおか。最後尾にDE101535を連結してやってきました。


SLもおかとDE101535


2024年の年頭に DE10 1535 を紹介した記事はこちら:

20240108_1,▽ 2024年 新春の真岡鐡道

今年最初の記事で紹介した真岡鐡道の DE10 1535 が、就役20年を迎えたとのこと。 真岡鐡道ではこれを記念して、2024年11月30日(土)~2024年12月22日(日)の DE10 1535 が牽引する列車に、"北星" ヘッドマークを取り付けて運行することを発表しました。 そうとは知らずに撮りに行った、イベント運行初日のSLもおか、茂木行です。


△ 真岡鐡道 6001レ SLもおか、茂木行。 C12 66 + オハ50系客車 + DE10 1535(後追い)、北真岡-西田井。[2024-11、栃木県真岡市]

真岡鐡道のイベント発表を見ると、ヘッドマーク取付箇所は DE10 1535、取付列車は DE10 1535号機ディーゼル機関車が牽引する列車となっています。普段の 6001レは C12 66 が単独で牽引しますが、この日は後補機のような形で DE10 1535 が連結されていました。朝の真岡発下館行の回送列車をそのまま折り返したような編成で、写真はその後追いです。

残念ながらこのイベントは、数日後の真岡鐡道の発表で中止になりました。

DE101535号機就役20周年記念北星ヘッドマーク取付中止について【お詫び】(真岡鐵道株式会社、2024年12月03日)




ここからは五行川に架かる鉄橋と、近くの農業用水をまたぐ小さな鉄橋の話です。


△ 真岡鐡道 115レ、茂木行。 モオカ14 1、北真岡-西田井。[2024-11、栃木県真岡市]

真岡鐡道五行川橋梁はポニーワーレントラスと上路プレートガーターで構成された鉄道橋です。 小貝川橋梁とともに、「現役最古のポニーワーレントラスでポーナル型99フィートピントラス。わが国の鉄道草創期の息吹を今に伝える貴重な歴史遺産」(関東の土木遺産) として、平成23年度、土木学会選奨土木遺産に認定されています。

関東の土木遺産 (土木学会関東支部)


ところで国鉄真岡線の前身である官設鉄道真岡軽便線が建設された1912年~1920年頃は、まだ鋼材が貴重だったため、 機関車の大型化で架け替えが必要となった幹線鉄道の鉄橋を、地方の線区に転用することがよく行われました。 真岡鐡道の小貝川、五行川にかかるポニーワーレントラス橋も、どこかの幹線から移設されたもので、 小貝川橋梁の銘板から、1894年(明治27年) Patent Shaft & Axletree社製 であることが分かっています。 また、五行川橋梁には銘板はないそうですが、小貝川橋梁と同時に製作されたものだといわれています。

小貝川・五行川どちらの橋梁も、川幅から見て橋脚が中途半端な位置に立っているように思えますが、 トラス橋部分が移設されたならば、橋脚を既定のトラス橋の端に設置して、そこから足りない部分をプレートガーターで継ぎ足したと考えれば納得できます。


△ 真岡鐡道 北真岡-西田井間、菊池踏切付近の農業用水路をまたぐ小橋梁。[2024-11、栃木県真岡市]

今はU字溝を跨ぐだけの水さな鉄橋ですが、イギリス積みレンガの丁寧な作りが目を引きます。 こんな短い鉄製の橋桁にも立派な銘板が付いていました。 しかし、銘板自体の腐植と風化した厚塗りの塗装のため大変読みにくい状態でした。 漢字の "川"、アルファベットの "KAWASAKI" と、"明治四拾?年" の文字がかろうじて見えます。 下館~真岡間の開業は1912(明治45)年なので、おそらくその時からの施設でしょう。 "川" に続く文字は川﨑造船所でしょうか。